読んでもすぐ忘れる

本を読んでも、内容をすぐ忘れてしまいます。子どもを産んでから、ますますひどくなりました。読んだ記録とその時の気持ちの記録。

この国はどこへむかっているのだろう

ネットギャリーさんで

『護られなかった者たちへ』 著:中山七里 

読ませてもらいました。

 

 

感想は端的に

辛い・・・です。

 

読んでいてこんなにも辛いのに

それでもページをめくる手を

止めることができない作品があったかな?

 

 

それだけ辛くて、痛くて、悲しい物語。

だけど、きっとこの世界のどこかにある

悲劇でもあると思う。

 

 

すべてを護ることはできないのはわかる。

弱者であればあるほど、護ることが難しいのかもしれない。

 

そう感じてしまう物語だった。

 

 

 

誰もが善良と評していた男が廃墟で殺された。

死因は餓死。死体の状態はひどいものだった。

どうして、こんなに回りくどくてひどい殺され方をされたのか?

犯人の目的は?から始まる物語。

 

その事件の背景があまりに辛く、

正直、だれが悪人で何が悪かったのか

読み終わった今でもよくわからずにいる。

 

最後もつらくて

思わず頭を抱えた。

 

 

 

 

 

ネタバレも含むかもしれないが、

生活保護という

人間が最低限度の生活を営む権利を護るために

国が生活費を支援してくれる制度は

さまざまな問題を抱えているようだ。

 

 

私は、あまり詳しくはないのだが

この機会にいくつかのサイトを除いてみたら

不正受給、増え続ける生活保護受給者、

それによる財源圧迫からの生活保護の基準引き上げなど

いろんな課題が掲げられている。

 

 

そういった背景から起こる悲劇が

この物語の中核にある。

 

 

本当に護るべき者は

いったい誰なのだろう。

 

 

この国の在り方は

このままでいいのだろうか?

 

 

そんなことを考え始めてしまう

物語だった。

 

 

とりあえず、

選挙にはちゃんと行こう。