読んでもすぐ忘れる

本を読んでも、内容をすぐ忘れてしまいます。子どもを産んでから、ますますひどくなりました。読んだ記録とその時の気持ちの記録。

敵は…

本屋大賞ノミネート作品。

伊坂幸太郎史上、最高の読後感!

だそうで。

 

 

ノミネート前から

気になっていたので

買ってみた。

 

 

5つの短編からなるこの本は

小学生が登場人物に出てきて

物語を動かしていく。

『敵は、先入観だ』

と帯にもあるように

先入観がテーマのひとつだ。

 

あとは共通点として

小学生と転校生が出てくる。

 

それぞれ感想書いてみる。

 

・逆ソクラテス

教師の評価は

生徒に影響を与える。

(教師期待効果)

 

教師の評価→教師の先入観

と捉え、

 

なんでも決めつけ

生徒にいいやつ、

ダメなやつなどの

烙印を推す担任の先生の

考え方に楔を打ち込む作戦を

練るお話である。

 

 

『敵は先入観』

『ぼくは、そうは、思わない。』

など、カッコいいセリフが

ちょいちょい出てくる。

 

私はこの安斎くんが

結構好きだ。

 

それぞれのシーンや

セリフが繋がった時

よかったな。

 

と思う反面

彼がその後どうなったのかが

気がかりでならないお話だ。

 

そういった意味で

読後感がスッキリしない。

 

 

 

・スロウ では ない

このお話は少しモヤモヤしてしまった。

伊坂幸太郎史上最高の読後感…

ではなかった。

 

 

いじめのお話は難しい。

いじめをした人は

人生をやりなおせるのか。

の問いは私には難しい。

 

というか、いじめた人って

自分の人生をやり直したいって

思う物なのなかなぁ…

とも思ってしまう。

(お話とは関係ない部分だけどね)

 

あの子の考えはいまいち

よくわからないのだけど

(これ以上言うとネタバレしそう)

 

男の子たちの

ゴッドファーザーのやりとりは

クスッと笑えてすきだった。

 

 

 

・非オプティマ

人は見かけによらぬもの、なお話。

読後感が一番よかったのはこれだった。

大人は勝手なことばかり言うし、

学校の先生は大変だなとも感じる。

それでも最後はスッキリと終わる。

読みやすいからネタバレは避けるね。

 

 

・アンスポーツマンライク

これの感想が実はあまりない。

なんでなのかはよくわからない。

オプティマスから

作者が伝えたことが少し被る。

 

恐怖で人を押さえつけることしかできない人は指導者としてどうなんだろう?とかね。

 

 

 

・逆ワシントン

オプティマスと少しかぶる部分がある印象。評価はついて回る。

誠実さはあなたを助ける。

人は見かけによらないし

先入観は視野を狭める。

みたいな話。

 

 

 

どの話も

説教くささはなく

 

ちょっとした

どんでん返しも楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

でも、正直な感想は

帯から期待しすぎて

しまったのかもしれないなぁ…

 

てこと。

史上最高の読後感は

やっぱ言い過ぎだと

思う。

 

 

あと、感想。

なんだか描きにくかったなー。