読んでもすぐ忘れる

本を読んでも、内容をすぐ忘れてしまいます。子どもを産んでから、ますますひどくなりました。読んだ記録とその時の気持ちの記録。

どこかにあなたの声が届きますように

あなたの声にならない

助けてを聞かせて。

 

私は耳を澄まして

その声が聞こえるまで

その声が聞こえなくなるまで

ずっとそばで守るから。

 

 

 

『52ヘルツのくじらたち』読了

からのポエムってみました。

イメージがこんな感じ。

 

 

 

読み始めて

失敗したな…と思ったのは

 

夜の12時寝る前に

なんとなくこの本を

読み始めて少しした時のこと。

 

 

 

続きが気になって

読むのがやめられず

朝まで一気読みコース…

 

読み終わったのは

朝方4時でした。

 

 

 

読んでいて

こんなに苦しいのに、

読むのがやめられない本は

そんなにたくさんはないんじゃないかな…

 

おかげで

夜中に隣で寝ている

子どもたちの寝息を聞きながら

泣きながら読む羽目になった。

 

 

 

先に言うと

虐待のお話だから

フラッシュバックする人が

いないか少し心配な部分がある。

 

 

それは最初に

アナウンスしていた方がいい。

 

 

虐待の経験がない私でも

読んでいてかなり苦しかったし

想像するだけでも心が痛くて泣いたので

そういうのが苦手な人は

避けた方がいいかもしれない。

 

 

でも、救いもあるし

読後感もとても良いので

大丈夫な人(?)は読んでみてほしい。

 

 

先入観なしで

読んでみてほしいかな。

 

 

 

 

ここからはネタバレを含む感想。

 

 

 

 

 

 

 

このお話は

虐待

差別

愛人

自殺

トランスジェンダー


項目が盛り沢山だよ。

なのに、渋滞してなくて

すべてが必要な要素だったと思う。

(いや、自殺は必要だったか

少しまだ懐疑的かもだけど)

 


辛くて泣きながら読むのに

読むのがやめられない。

彼女たちが幸せになることを

何度も祈りながら読んだ。

 


早く幸せになって欲しくて

本当に一生懸命読んだ。

 


死なないで

欲しかった人がいた。

 

死ぬ必要あったかな?

とも思うんだけど

でもあの状況じゃ

生きていられなかったのかもしれない。

 

 

ああ。

思い出しても辛い。

 

一番辛かったのは

家族を乗り越えるまでの

キナコさんの回想シーン

なんだけどね。

 

 

 

読み終わって思うのは

 

 

きっと誰もが

声にならない声で

助けてと叫んでいて

 


こんなに近くにいても

その声が届かないことが

きっとあるのだと思う。

 

 

 

そんな切なさと

それでも耳を傾けて

一緒に生きようとする

暖かさを感じる本だった。

 

 

 

まず何より

52ヘルツのくじらの

エピソードがいい。

 

描写の明暗もしっかりしていて

辛いシーンも暖かなシーンも

読んでいて苦しくても

読みにくいと言うことがない。

 

これだけの物語を

途中ダレずに読ませるのは

すごいことだと思う。

 

この作家さんの

別の話も是非読みたい。

 

 

 

次は久々に

本屋大賞ノミネートから離れて

(今日買った)

薬屋のひとりごと10を読むぞー

(その前に

9を読み直さなきゃだけどね…)